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​長楽寺

大般若祈祷会

April 02, 2017

 大般若経とは、正式な名前を「大般若波羅蜜多経」といいます。今から1300年以上前に中国(唐の国)の三蔵法師玄奘という僧侶が16年の間旅をしてインド(天竺)から持ち帰り、その後4年を費やして翻訳(漢訳)したという、小品般若、大品般若、金剛般若、文殊般若、秘密般若、理趣般若などさまざまな般若部経典の大全集で、その数は何と600巻に至ります。内容は、「般若波羅密」と訳される「悟りに至る智恵」を説く諸経典を集成したもので、「色即是空 空即是色」、一切の存在はすべて空であるという空間思想を説いているとされています。

大般若札

April 02, 2017

 この法要は、導師が説草を唱える合間に、大般若経600巻を複数の僧侶で転読(てんどく)し、国運隆昌、世界和平、風雨順調、五穀豊穣、山門鎮静、檀信徒の家門繁栄、子孫長久、諸縁吉利を祈願するものです。転読とは、経本を1巻1巻正面で広げ流し読むことで、それによって「般若の風」が起きるとされています。

また、それぞれの僧侶が「大般若波羅蜜多経 第○○ 唐三蔵法師玄奘奉詔訳」「降伏一切大魔最勝成就」と唱え、締めくくります。そして、祈祷したお札を持ち帰り、無病息災で過ごせるよう玄関に魔除けとして飾ります。

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Although the world is full of suffering, it is full of the overcoming of it.

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