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​臨済宗妙心寺派

​合祀墓

 合祀墓(ごうしぼ)は、他にも「おたまや」「永遠のひかり」とも言われていますが、合同で祀られる墓のことです。一般的には永代供養や共同墓という名称で呼ばれることが多いです。ここでいう合同とは、家族・親族間ではなく、血縁のない複数の人を指します。

 一般的な納骨は、故人が一人一つの骨壺に収まりますが、合祀墓の場合は骨壷から故人をお出しし、ご遺骨を直接合祀墓に納めて土に還して参ります。すでに祀られているご遺骨と混ざりあうため、一度、合祀をすると特定の人のお骨だけを取り出すことは出来ません。簡単に言い表すならば、合同墓地です。

長楽寺では、お墓を持たなくても本堂正面にある慈母観世音菩薩を永代塔としてお祀りし、合祀墓としております。お求めの方がいらっしゃいましたら詳細をご案内致します。

 華厳経の偈文(げもん)に、「菩薩清涼の月、畢竟空に遊ぶ、衆生心水浄ければ、菩提の影中に現ず」とあります。清涼の月、菩提の影は、菩薩の心地を形容したものだとされています。(衆生の心水が浄よければ、仏菩薩の明月は求めずして、おのずから己れの心に映じる)

 

 皆様にお伝えたいのは、自分が生まれてきたのは両親がいたからです。その父母の父母(祖父母)というように10代さかのぼるだけで、先祖は1000人。その10代の年数は約250年から300年。そう考えると人類が出来てから何万年か経ちます。途方もなくすごい数の先祖になるでしょう。その間、一人でも繋がらなかったら自分は生まれていない奇跡の中にいることです。最近の流行や風潮に流されることなく今一度、大切な方を「とむらう」ということを真剣に考て頂ければ幸いです。

Although the world is full of suffering, it is full of the overcoming of it.

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